後期に入り、お腹が重たく腰痛の日々が続いていますが、体力や気力に余裕がある時は、なるべくお散歩するように心がけています(*´ω`*)
私のお散歩コースは、家の近所の図書館へ行くこと♪
往復で2.5kmくらいの短いコースですが、途中図書館で休憩し、『たまひよ』などの雑誌を読んだり、帰りに妊娠・出産・育児に関する書籍を借りてくるのが定番のコースです。
あまり読書が好きではないうえ、右から左~♪映画も見終わった直後に内容忘れてしまう重症さ、、、
どこかに記録しておかないとすぐ忘れてしまうタイプなので、今後このブログでは備忘録として本のレビューを残していきたいと思います。
『こころがホッとするnew育児法 お母さんの不安が消える本!』
著:巷野悟郎 (こどもの城 小児保健クリニック院長)
「大変な」子育てから「楽しい」子育てへをテーマに海外と日本、昔と今を比較しながら子育てのあるべき姿・考え方を説いています。
著者はお母さんの相談を受けることが多い職業についているため、具体的な相談からの解決法はもちろん、お母さんの考え方を変え、心を軽くする方法がわかりやすく記されているので、育児未経験の私にとっては非常に参考になる書籍でした。
Contents
育児とは「育てる」ではなく、「見守る」もの
本来、育児とは「育てるもの」というより、子どもはもともと「自分で育つもの」であり、それをそばで「見守る」といのが本質。
親たちは「自分で育っていく子ども」によりよい環境を作ってあげる、子どもに危険がないように注意してあげるという存在になることが大切。
「育てる」「育てないといけない」という観念があるから、お母さんは心配が尽きないけど、上記のような考え方へ変えると、心が軽くなりそうだな、と感じました。
子育て中に悩んだときに思い出したい言葉ですね♪
3歳までに季節の変化を感じさせる大切さ
日本は海外と違い、四季があります。
その季節変化を利用して「自律神経」を使うことで、環境や病気への抵抗力を身に付けさせる。無菌状態が必ずしも良いわけでない。
生まれて間もない赤ちゃんには、まだ自己防衛の機能が十分にないので、お腹にいたときと同じくらいの保護が必要なので、生後2~3ヶ月くらいは大人よりも1枚多く着せて暖かくしてあげないといけません。
しかし、3か月を過ぎるころから、だんだん自分で体温を調整することができるようになり、暑ければ汗をかいたり、寒ければ鳥肌が立ったり、自己防衛ができるようになります。
そこで体の動きも活発になる生後半年が過ぎたころから、大人より衣服の枚数を1枚少なくし、からだの抵抗力をつけることが大切。
厚着のまま3歳、4歳までを過ごしてしまうと、赤ちゃんはおとなの生体リズムに移行できないままに育ってしまい、アレルギー体質や喘息、肥満、夜尿症を起こす原因にもなるとのこと。
昔と違って、現代の家屋は隙間風が吹き込むわけではないため、無駄な厚着や暖房は必要なく、あえて季節を感じさせ「交感神経」と「副交感神経」の切り替えを体に学ばせる。
ポイント
●生後半年くらいで寝返りやお座り、ハイハイと動きまわるようになたら、その頃から薄着を心掛ける。
●秋になったら、子どもに薄着をさせて、だんだんと寒さに慣れさせる。
●冬になってもすぐに厚着をさせないようにしていると、子どもは多少の寒さに適応するようになる。
●少し涼しくなると、自分より先に子どもに上着を着せるお母さんもいるが、本当は大人が寒くなって上着を着たら、少し遅れて子どもに上着を着せるくらいがベスト。
●着せようかどうか迷ったら、着せないくらいのイメージ。
親はなくとも子どもは育つ
現代社会は親にとって熾烈な競争社会であるが、鋳型にはめるような育児は
この競争社会での「子育て」では、「子どものしつけ」も「教育」も、すべてが「将来いい条件」を得るためで、人として成長するために本当に必要なことは横に置いて、そのまま置き去りにされつつある。
お母さん、お父さんは冷静になり、子どもは自分の力で成長するもので、親はあまり手出ししないほうがいい。
ポイント
●学力が劣っていたり、毎日失敗ばかりしていても、そこでいちいち助け舟を出していたら、いつまでたっても子どもが自立できない。
●子どもをしっかり見守って、「そのままでは危ない」というところだけ手助けをする。
●何かを達成できたら、一緒に喜ぶ、褒めてあげるという位置にいれば良い
●3歳くらいまでは「できたことを褒める」が基本。頭ごなしに叱らない。
●オムツやパンツを濡らしてしまっても、「よく教えてくれたね」と褒めて励ます。(叱ったり、からかったりして恥ずかしい思いをさせてもおねしょは治らない)
早期教育はおすすめできない
親が上から引き上げるような教育は良くなく、脳が十分に発達する前に教え込むのは子どもの頭をかき乱すだけであるという説。
日本語がきちんと定着しようという時期に、英語や漢字を覚えさせたりしても、基本の能力ができていなければ身に付かない。
自然のままの順序を経て、成長していればふつうには発達したはずの言葉の能力なども、余計な知識や刺激によって破壊されてしまうこともあるので注意。
アメリカでは日本より早く早期教育が取り入れられてきたが、ここにきて見直しされている。
長期記憶が出来あがってない3歳未満の赤ちゃんに物事を教えると、驚くほど覚えることもあるが、一時的に覚えているだけで、すぐに忘れてしまうので意味がない。
ポイント
●脳の発達と知能は絶妙なバランスで個人差をもって成長するため「早期」に教えればいいというものでもない
●脳の発達と言葉や運動などの働きとがアンバランスになると、様々な問題が発生することも
●3歳くらいまでは、一緒に遊ぶことが一番効果的な「教育」であり、何かできたら「良くできたね~」と一緒に喜ぶことが大切
食べ物を気にしない「わんぱく法」
子どもに必要なエネルギーは大人の2倍。
おとなは生命維持に必要な分だけのエネルギーがあればいいので、だいたい体重1キログラムにつき50キロカロリーで十分だが、子どもは大きくならないといけないので、体重1キログラムにあたり100キロカロリーが必要(赤ちゃんは生まれてから1年で体重は3倍、身長は1.5倍)
飛行機がエンジンを噴射する勢いで前進するので、燃料の補給が無くなれば動かなくなるのと同様、子どものエネルギーもその日に補給しなければすぐに「故障」してしまう。
赤ちゃんは必要な栄養素が切れてしまったら、身体のどこかの発育が止まってしまう。
特に脳は全身をつかさどる重要なところなので、常に十分な栄養が補給されるようにしないといけない。
ポイント
●生後5ヶ月くらいになると、固形物を口にいれようとすると、今までは舌で押し出していたのに受け入れるようになったり、食べ物を見てよだれが出てくるようになったらサイン。
●最初は柔らかいものから慣れさせるが、1歳~1歳半になると奥歯も生え始めるため、このころから「噛む」という作業を覚えさせる。
●3歳、4歳まで柔らかいものしか食べてないと「噛み方がへた」な子どもになる。
●アトピーを恐れて、卵や牛乳、大豆などの栄養素が欠けることの方が赤ちゃんにとっては影響が大きい。
●寝る前の水は「百薬の長」子どもも大人も大切。
●除菌や消毒液が売られているが、つければすべてのばい菌が直ちに死滅するように考える人が多いが、その様な薬品があれば、そもそも体につけることができないので、原始的にごしごしとばい菌をふき取るのが一番効果的である。
●哺乳瓶はしっかり消毒、乳首は洗浄綿か綺麗に洗ったタオルを湿らせて2回強くふき取る。
焦らず自然な流れで子育てをする
赤ちゃんは脳の近くから発達する。
始めは無意識の中で、手足を動かしているだけだが、自分なりになにかを発見したりして、機能が発達し、ついに上体を起こして、お座りからつかまり立ち、その後自分の足で歩くようになる。
3~4ヶ月すると、首がしっかりして「首が座る」、その後は、首から下が発達する。
お母さんにだっこされて遊んでいるうちに、胸やお腹、腰の筋肉に力がついて「お座り」ができるようになり、その後腰、膝、足の筋肉が発達することで「つかまり立ち」ができるようになる。
「首が座る」「お座りをする」「立ち上がる」という基本的な発達の合間に、寝ているときの「寝返り」が入るが、ひとつのテクニックなので、中々しないこともあるが問題ない。「ハイハイ」も同様。
ポイント
●「寝返り」「ハイハイ」はその時期にできなくても、いつかできるので心配ない。
●他のあかちゃんと比べて卑屈にならない。個人差がある。
●子どもは病気になることで「本当の健康」に近付く。
●病気になることで「免疫」ができて二度と同じ最近には感染しなくなるので、病気や熱におびえず、前向きに考える。
●3歳は成長の節目、10歳は大人に向かう節目。
●小学校4、5年生のころの育ち方が大人になったときに影響する可能性が大きい。
●親は子どもが「自分の世界」をみつける応援をしよう
総評
自己評価:★★★★☆
正直、育児書ってどうなんだろう~と疑心暗鬼な気持ちを抱いていましたが、子育て初心者の私にとってはとても魅力的で有意義な内容でした。
今はインターネットで様々な情報を手に入れることができるので、調べればすぐに解決法は出てきます。
でも、書籍の場合は読むには時間がかかりますが、一個人の意見が述べられているので、考え方が合う著者さんのものだと、非常に納得感があり、抵抗心を抱かずに落とし込むことが出来るのが良いところですね。
ただ、その人の考え方が全て合っているとは限らないので、インターネット同様、情報の取捨選択は必要になりますね(/・ω・)/
ただ、今回の本は非常に面白く、すいすい読み進められましたがのでおススメです♪
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