育児書・育児法

≪妊娠中に読むべき本≫3歳までの子育てに大切なたった5つのこと

3歳までの子育てに大切なたった5つのこと
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今日は育児本のレビューです。

『3歳までの子育てに大切なたった5つのこと』

著:佐々木正美 (児童精神科医・川崎医療福祉大学特任教授)

 

3歳までの子育てに大切なたった5つのこと

子育てというと、よく巷では「3歳までが大切」という話を聞かれることが多いですが、私も興味深い話題だったので、この本を手に取りました。

 

精神科医の方が書かれた本なので、たくさんの患者さんを診てきた中で、人間関係が人の幸せを決めるという前提のもと、そのためには乳児期から3歳までの親子関係が基礎になると説いている本です。

内容は、難しい内容は一切なく、子育ての根本的な考え方を説いた本で、絵なども織り込まれているので、30分あれば読める本となっています。

 

子育てで大切なこと、それは人間関係

いきいきと健康に幸福に生きるということは、よい人間関係を営みながら生きるということで、人間関係が人の幸せを決める。

 

幼い子どもにとって、もっとも大切な人間関係は、お母さんとの関係

 

大きくなっても、子どもの心には、自分がどんなにお母さんから愛され、大切に育てられてきたかという記憶が残されている。具体的なエピソードとして思い起こすことはできなくても、早期の記憶が心の奥深くに色づき残っている。その記憶が、その子の幸福な人間関係を築くための基礎になる。

「育児の主役」は母親であり、父親は「育児の助演」

最近は父親の育児参加が進んでいるが、お父さんは子育て以上に、お母さんのサポートをしていくことが大切。

 

育児・家事の分担だけでなく、ママの話を聞き、会話をすることが最も重要。そうすることで、ママが安心し、パパを頼れる存在とし、普段子どもと穏やかに接することができる。

 

こうやって、父親は主役の母親を後方から支える役に努めるのが、子育てが上手くいく環境。

 

ママはママ、パパはパパの役割がある

母親は母性を見せ、子どもを包み込む。一方、父親は母親の役割を安易に肩代わりするのではなく、父親の役割を果たすことが大切。

 

父性とは、明確な意思をもって、子どもに生き方を教えること。

本当の意味で父性が必要になるのは2歳頃からだが、2歳頃から父親が中心になり、子どもにしては良いこと、してはいけないことを文化として教える。母親はかわいがることを続け、父親は文化を教えていくことが、「しつけ」となる。厳しくする必要はなく、常に同じことを教える根気や、子どもが何度失敗しても励まし続ける頼もしさが父性には必要。

 

子どもは大きな声を上げたり、厳しく叱ったりしなくても、物事を十分に理解できる。

 

育児の基本は子どもにこたえること

いつも将来を考えて子育てすることは、本当の意味で愛情深い育児ではない。

親は我が子の将来を思って、理想を押し付けがちであるが、子ども自身がそうなりたいと思っているわけでなく、それを続けても子どもへ愛情は伝わらない。

 

幼い子どもが求めているのは、「いま、ありのままの自分を認めてもらうこと」

 

手間がかかるのは健全に成長しているからだと考える。「どうして」「しなさい」は極力言わず、手間を覚悟して、受け入れる。面倒は必ず減っていく。今だけと考え向き合う。

 

幼い子どもが親の期待に応えることなんてそうそう無く、泣いたり、ダダをこねたり、親に色々と欲求するのが普通である。その欲求に耳・心を傾け、子どもが望むように育ててあげるのが育児の基本。そうすることで、子どもの心の深いところに、親は信頼できる、自分は大切にされているという思いが残り、将来自分や人を信じる力の基盤になる。

 

乳幼児にとって、放任主義は不安を招く。もう少し大きくなってからでOK

 

泣いたらあやす、抱き癖がついてもOK。母親を信頼して、何度も抱っこを求めた子どもは、やがて満足して自分で歩くようになり、抱き癖は成長のさまたげにはならない。

親が焦れば焦るほど、子どもの発達や成長は遅れ、あせりは必ず子どもへ伝わる。過剰に干渉せず、時にはヒントを与えながら、できるまで待つが基本スタンス。

親との遊びが友達との遊びの練習に、子ども目線になり、全力で遊びに付き合う。

母親への信頼と安心を「基本的信頼」という

心の発達を調べた多くの研究が、子どもは1歳半~2歳頃までに、母親への愛情と信頼を抱き、3歳ごろまでには心の基礎が出来あがると説いており、子どもは要求にこたえてもらうことで、母親を基本的に信頼し、そして自分を母親以外の人を信頼していく。乳幼児期に子どもにこたえることで、そのあとの人生の基盤、人間関係の基礎に繋がる。

総評

自己評価:★★★☆☆

 

3歳までにどのように子どもと接するべきかということが書かれてあり、当たり前のことを当たり前にする難しさを感じました。

 

その中でも、一番印象的だったのが、父親と母親の関係、父親と子どもとの関係です。

 

パパの育児参加というと、おしめを替えたり、沐浴をしたりというイメージが多かったのですが、パパがママのサポートに回ることで、すべてが上手くいくという考え方は目から鱗でした。

 

確かに、育児の実務を手伝ってもらうのも嬉しいですが、今日あった出来事を聞いてもらったり、共感してもらえたり、一人の時間を作ってもらったりする方が、女心?母親心?が満たされ、不安なことがあっても、心穏やかに、子育てに向き合える気がしました。

一人で悶々と悩むの辛いですからね(;^ω^)

 

あと、父親の役割として、『子どもに生き方を教える』というのが妙にしっくりきました。厳しく頭ごなしに怒る役ではなく、常に同じことを教える根気強さや、子どもが何度失敗しても励まし続ける頼もしさを伝えて、パパに似た素敵な男性になってほしいものです(*´ω`*)!我が家は男の子ベビーです♪

 

そのためにっも、是非パパには読んで欲しい1冊です!

 

とは言っても、心では理解していても、実際子育てが始まると、イライラしたり、焦ったりするんだろうな~。そんな時に思い出したい1冊!願わくば、心穏やかに子育てしたいものですね(;’∀’)

 

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