育児書のレビューです。
『赤ちゃん語がわかる魔法の育児書』
著:トレイシー・ホッグ(訳:岡田美里)
こちらは、アメリカでベストセラーになった本。
ハリウッドのセレブが奪いあって依頼するという「赤ちゃんの言葉がわかる」売れっ子ベビーシッターのトレイシー・ホッグが自身の経験をもとに描いた本。彼女の世話になった大勢の人の悩みや実例から、どのように赤ちゃんと向き合うべきかが書かれています。
Contents
「赤ちゃんに話しかける」ではなく、「赤ちゃんと話しをする」
「赤ちゃんと話す」ことは、特別な才能ではなく、赤ちゃんを尊重し、声をよく聞き、様子をよく見て、赤ちゃんが何を言いたいのか知ること。
赤ちゃんは実際返事はなくても、うれしそうに「キャッキャッ」と笑ったり、泣き出したり、体を動かしたりして、ママに気持ちを伝えようとしている。この気持ちが読み取れれば「会話」ができる。
その土台として、
●赤ちゃんを尊重すること
●赤ちゃんの個性を認めること
●赤ちゃんに、ではなく赤ちゃんと、話すこと
●赤ちゃんの言いたいことを理解してあげること
●赤ちゃんの信頼を裏切らず、毎日一定の生活パターンが予想通りに繰り返されることを教えて、次に何が起こるか赤ちゃんにもわかるようにしてあげること
赤ちゃんと暮らす最初の4、5日間は、すべてがはじめてで恐ろしく、一番難しい時期。その中でも一番多い不安は「この子はなぜ泣いているの?」ということ。そうゆう時こそとにかく「ゆっくりやる」、時間をかけて練習する。自分の直観に耳を傾けることも必要。
赤ちゃんを知るには時間が必要であり、それに加え、忍耐力と静かな環境、体力とスタミナ、尊敬と優しさ、責任感と規律、注意力と鋭い観察力を要する。
退院して自宅に戻ったらまず最初にすること
①赤ちゃんに家の中を案内する
赤ちゃんを抱いて家の中を歩き、赤ちゃんと話をしながら、「ここがあなたの住むところですよ」と教えてあげる(それぞれの部屋を説明する)
②赤ちゃんの体を綺麗にしてあげる
ベッドの上で体を拭いてあげる程度でOK
すみずみまで見て、赤ちゃんの体を覚えて、絆を深める。疲れているのはママだけでなく、赤ちゃんも同じ。
③授乳をしてお腹いっぱいにしてあげる。
綺麗になったら、授乳し、赤ちゃんが眠りそうになるまで見ていてあげる。眠りそうになったら、抱くのをやめてベビーベッドに寝かせてあげる。(寝る場所を教えてあげる)
赤ちゃんは5つのタイプに分かれる?
赤ちゃんは大人と同じで、一人ひとり違う。食事の仕方や眠り方、刺激に対する反応、気持ちをしずめる方法などまちまちで、その気質が現れるのが、生後3日目~5日目。その赤ちゃんの気質を知るには、赤ちゃんをあるがままに見て、見たままを受け入れること。
●エンジェルタイプ
●育児書タイプ
●デリケートタイプ
●活発タイプ
●むっつりタイプ
思い通りの赤ちゃんのタイプでなくても、その失望を認め、受け入れる。そして、よく観察して、その赤ちゃんのタイプに合った対応をしてあげることが大事。一人の人間として、本来持っている『気質』が違うのだから、仕方が無い。赤ちゃんの性格として受け入れる。
「赤ちゃんはこうすると泣き止む」「こうすると喜ぶ」などという、希望的観測は止めて、赤ちゃんの現実の姿と向き合う。注意深く観察し、声をよく聞いてあげれば、赤ちゃんは何をしたいのか、どう扱われたいのかをきちんと教えてくれます。
育児成功の秘訣は一定の生活パターンを作ること
育児本では生後3ヶ月~生活パターンを作るように書かれていることが多いが、なるべく早く一定の生活のパターンを作ってあげる。同じ生活を繰り返すことが大切。
赤ちゃんが生活に加わるのであって、ママパパが赤ちゃんの生活に加わるのではない。安心できる環境をつくり、赤ちゃんに無理のない生活ペースを設定すること。
EASYの時間割を繰り返すことでママの負担軽減。
①E-Eating 食事・授乳25~40分間。次の授乳は2時間半~3時間後。
(その間に欲しがったら、白湯(湯冷まし)を上げるとよい)
②A-Activity 活動45分間。オムツ交換、着替え、お風呂など。
③S-Sleeping 睡眠・寝付き15分。30~1時間の昼寝。
④Y-Yourtime 赤ちゃんが眠ったら1時間くらいママの時間。
赤ちゃんの生活には秩序と一貫性を持たせる。赤ちゃんの体はデリケートにできているため、毎日同じ時間に、同じ順番で、おっぱいを飲んだり、眠ったり、遊んだりできれば一番調子がいい。
※授乳直後にベッドへ寝かすことは避ける、おっぱいや哺乳瓶に頼って眠れなくなったりすることがある。(大人でも食事をしたら、次はお風呂など体を動かす)
夕方5時か6時頃、E:授乳→A:活動の時間(お風呂)→S:おやすみの時間→Y:ママの時間がベストである。
総評
個人評価:★★★★☆
一般的な育児書に比べると、ボリュームがある本でした。片手間に読めるものではなく、半日くらいかかるようなずっしりした本。
赤ちゃんの性格(気質)は生まれ持ったものも多く、一般的な育児書通りに型にはめようとする育児を行うと、余計収拾がつかなくなり、育児が上手くいかないことが多いという点が書かれており、なるほどなぁと感じた。
ママになると、「想像以上に泣き止まない赤ちゃん」や「周りと違う」という点に悩むことが多くなってしまいそうなので、そのときに赤ちゃんの気質として、まずはその個性をありのまま受け入れるという点は、出産してから思い出したいキーワードである。赤ちゃんひとりひとりに合った育児をしていくことの大切さを説いた本であり、一般的な育児書と違った視点で非常に参考になった。
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